犬のスイミング・水泳によるハイドロセラピーやリハビリはJCHAにお任せください

ハイドロセラピーの効果

 水中運動は水の浮力、抵抗、粘性といった物理的特性から、さまざまな効果や改善が得られることが実証されています。

 水中での運動は陸上より多くの負荷がかかりますので、陸上と同じ運動時間だとしても約4倍の運動をしたことになります。この運動量は筋肉の強化につながりますし、もちろんダイエットにも大きな効果があります。
 また、関節への衝撃、負担が軽減されることから、関節系に障害を持つ犬たちでも心配なく運動ができるのはもちろんこと、普段は使用していない筋肉にも刺激を与えることができるのです。その結果、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼といった関節系の疾病の発症予防になります。

 さらに空気の830倍という粘性は、陸上で立つことができない犬でも、しっかりと立位姿勢をとらせることができます。これは歩くことが困難になった犬たちのリハビリを力強くサポートします。

 科学的な研究が進んでいる人間のウォーターセラピーでは、循環器や呼吸器の強化、脳の活性にも効果が認められています。この分野でも今後は犬への効果が認められるようになるでしょう。


ハイドロセラピストの役割

 水中運動はすべての犬に対して同じように行われるわけではありません。その犬が水中運動をする目的に合わせてプログラムを作成し、もっともベストなウォーターセラピーを実施します。
 そのためには飼い主さんとじっくりと話し合い、普段の生活から症状までをきちんと把握しなければなりません。さらに、犬かかりつけ医からの獣医学的な指示や、専門医のアドバイスを受ける必要がある場合もあります。

 もちろん犬たちを安心させて水中運動をさせることができるか、ということもハイドロセラピストの重要な役割になります。そのためには、犬の行動についての知識も身につけていなければなりません。

 たとえば、リハビリの場合、犬には人間とちがって「体を健康な状態に戻そう」という意識がありません。おのずとつらい運動になってしまうのですが、セラピストたちが犬にとって快適な運動を導いてあげることによって、犬たちは楽しみながらリハビリを実践していくことができるわけです。当然、短時間で快適な改善を見込むことができます。これがもっとも重要なハイドロセラピストの役割なのです。